[日時]4月6日(土)13:00~14:30
[場所]都筑民家園
[ゲスト]ドイツ人女性1名/(参加者:茶道教授1名、お亭主1名、スタッフ1名)
[KSGG会員]1名
[使用言語]英語(茶道指導、及び茶室建築の解説の通訳)
3月から開始された茶道教室の2回目。茶席についての所作は基本的には各回同じ内容だが、毎回異なる内容の解説が付加される。今回は茶室建築についてであった。まず庭に出て茶室全体を眺め、庭、池、露地の解説から始まった。蹲で手口を清め、小さな躙り口から小間(鶴雲庵)に入った。
鶴雲庵は公共の茶室としては珍しい三畳台目の小間であり、少し頼りなげに細く、緩やかにやさしくカーブしているこぶしの中柱が立派な床柱より重要、との指摘に驚いた。天井、柱、床の間等々材質を含め詳細な説明があった。
輪亭(広間)に移り、お席入りと拝見の指導があり、ゲストは先生に従って掛け軸、お花、炉、棚の茶入れ等々を拝見した。その後、お亭主のお点前開始。庭を背に障子も開け放たれた茶室で落ち着いた静かなひと時を楽しんだ。2回目とあってゲストもお手本通りに懐紙をあしらいお菓子を頂き、お亭主の立てた薄茶を頂いていた。
茶席の後は、茶筅振りのお稽古として、茶釜のお湯をすくい、茶筅でお茶をたてる練習をした。ゲストの立てたお茶は丁度良い服加減で美味しかった。
その後、掛け軸の意味の解説、質疑応答の後、終了。3年程の日本滞在中に出来るだけ日本文化を学びたいというドイツ人ゲスト。日本文化への敬意が感じられる真摯な姿勢に好感を覚えた。通訳として少しでもお手伝いできたなら幸いである。